ショーシャンクの空に!孤独だけに一点フォーカスして見た。
映画「ショーシャンクの空に!」の孤独だけに一点フォーカスして見た結果、以外な発見がありました。 孤独だけに一点フォーカスすると、浮かび上がって来るのが強烈な個性とインパクトの持ち主である、脇役の レッドと老人のブリックスの存在です。彼らは常人では考えられない程、悲痛な孤独感を抱えていました。 そこで、孤独をテーマとして映画から学び、私なりに解釈したいと思います。
私のPCの向こうにいるあなたへ 映画は見ましたか? ネオコンサルの橘佑稀です。
「ショーシャンクの空に」のあらすじです。
まだ、ご覧になっていないあなたにあらすじをざっと説明します。
公開から20年以上経った今でも人気の不朽の名作で、銀行の副頭取である主役のアンディが、妻とその愛人を殺した罪でショーシャンク刑務所に服役するところから始まり、刑務所内での刑務所所長、刑務官や囚人達の人間関係を様々な観点より描いて行くヒューマン・ドラマです。
見れば見る程、味わい深くて感動をもたらせてくれる
人生とは何たるかを見る度に違う発見ができる“感動”は、まさに凄い!の一言です。
圧巻は、何と言っても脱獄のシーンですね。主人公アンディの心境は、すべてが閉ざされた絶望感を胸に秘めて一人で決意した計画。
調達屋の“レッド”を通して小さなロック・ハンマーを手に入れた彼が、60年は掛かると“レッド”に言われた牢獄の壁を20年間の歳月を掛けて毎晩掘り続け外部へと通じるトンネルが貫通した時からがクライマックスです。
嵐と雷鳴が轟く、大雨の中を下水管の中を汚物まみれになり、暗い闇から明るい塀の外へ脱獄できた瞬間が圧巻でしょう!映画のポスターになっているあの名シーンです。
いよいよ、孤独にフォーカスします
さて、それでは“孤独”にフォーカスしたレッドとブリックスにスポットを当てて見ましょう。レッドは、服役して30年塀の中では、何でも仕入れられる調達屋で又、仲間のリーダーでもあった。
一方のブルックスは、服役50年で囚人達の就寝前に配本する図書掛かりである。人生の殆どを刑務所で過ごして来た。と言うよりも外の生活は記憶の外にしかない。穏やかな老囚人であった。
ブルックスに晴れて仮釈放・・・。
そのブルックスにある日、仮釈放が言い渡される。レッドの仲間の一人がブルックスに「元気でな」と言葉を投げかけたら、ブルックスは突然ナイフをその男の首に突き立てた。
「仮釈などなりたくない、だからコイツを殺せば、まだここにいられる!」悲痛な声で訴えるが、アンディが何とか彼を説得して、事無きで終わらせた。
塀の中で守られた安全?!
その翌日にいつもの服役囚が集まる広場で、仲間達にレッドが、「ブルックスは、ここでは有名人だが外に出ればただの老いぼれで白い目で見られるあの塀を見ろ!最初は憎み、その内に慣れ、長い年月で頼るようになる、施設慣れさ。」
ブルックスのカラスも孤独だったのかも?
迷い込んで外の世界を知らないカラスの子を育てていたブルックスは、成長して漆黒の翼を持つ“ジェイク”を図書館の狭い鉄格子の間から空へ開放してやった。
「もう、お前は自由だ。好きなところへ行け」と・・・。そして、身なりを整えて、ムショを出て行く。
長年の習慣とは怖いものだ
外の世界は、全てが別世界のように変わっていた。
仮釈になると仕事場(スーパーマーケット)と安宿を提供してくれる。
木のベッドにふんわりした羽毛が掛かっているが、どうしても寝付けない。ムショの固いベッドでなければ眠れないのだ。
自由があっても居場所のない不自由さ
自由があってもどこに行っても居場所のない、彼には公園で鳩にエサをやる時だけが、生きている瞬間だった。
思い出すのはあのカラス。「ジェイクに会いたい」一人寂しい孤独な老人、肩を落としたブルックス。
「不安から解放されたい、だから死ぬことにした。私が死んでも誰にも迷惑は掛からんだろう」その夜に板壁にナイフで BROOKS WAS HERE(ブルックスここにありき)と刻み首を吊って死んだ。
レッドにも仮釈放が出るが・・・。
数日後に刑務所宛に届いた手紙を読んだレッド「哀れな最期だ・・・」
アンディが脱獄を無事に果たした後にやがて、レッドにも仮釈が出て40年間過ごしたムショから堀の外へ出る。
同じ職場と同じ安宿を与えられた。自由であるのに習慣で命令がないとトイレにも行けない「冷酷な事実だ、俺はシャバでは生きて行けない」失望と虚脱感が襲う。
刑務所に戻る為には、銃が欲しい
刑務所に戻る為に銃を買おうとするが断念するレッド。
変わりにその傍らに陳列していた磁石を無意識に買った。安宿に残されたブルックスのサインの横にそっと、記した SOW WAS RED レッドもここにありき。と書き添えた。
「毎日が恐ろしい、ブルックスと同じ心境だ。安心できる場所へ行きたい、怯えなくて済む所へ」腰をかけて、思わず気づいた。
磁石「そうだ、アンディのところへ行こう。」と希望を胸にわくわくしながら旅たったのである。ムショの中では、アンディに希望は危険だと言ったレッドだったのだが。
最後の一言 映画「ショーシャンクの空の下に」まとめ
この孤独な二人の明暗を分けたのは、一体、何だったのでしょう。
同じ境遇と心境で二人を死と生に分かつ岐路になった出来事とは?
それは、もう一人の壮絶とも言える孤独な運命を背負ったアンディが絶望の淵に立たされて、ショーシャンクから姿を消した彼とクロスオーバーします。
孤独を突き抜けたアンディは、”孤高の人”と言う表現がぴったりだと思いますね。
残された言葉は、あるのは二つの選択肢「必死に死ぬか?必死に生きるか?」潜在意識からの答えが信頼と言うコンパスを買い求めさせ、レッドに方向を定めさせた。
これが、運命の分かれ目だと断言できます。
あなたにも、又、孤独を抱える日本の将来にも、心安らぐコンパスとなる‘道しるべ“が出来ると良いですね。
こんなに深い名画は、そうそうあるものではありません。心よりお勧めします。
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橘佑稀ってどんな人?こんな人です!
あなたと又、お会いしましょう。